スタッフの児玉です。
日々の生活の中で、ひとにはそれぞれ活動をする場所があります。
寝起きする家を中心に、学校、職場、スポーツの場所などがそれに当たるでしょう。トレーニングジムは、そこにさらなる変化をもたらすものだと感じています。
かつて、わたしがW.W.京都スタッフだった頃、京大野球部のピッチャーの方と同志社大学野球部のエースの方が来られていました。
この2校は同じリーグに所属されています。お2人もお互いに面識があり、徐々に会話をされるようになりました。
春と秋に行なわれるリーグ戦では、京大と同志社大学の直接の対戦も組まれます。1つの対戦で3試合が行われる中、そのお2人の登板がちょうど重なり、投手戦を展開されたことがありました。
結果は同志社大学の勝利でしたが、試合のあと、お2人が疲労を抜くためジムに来られるタイミングが偶然にも重なりました。
1つ年下の同志社大学のエースの方が駆けていって、
「今日は、おつかれ様でした」
と声をかけられたのに対して、
「今日は、やられたわ~~~」
と京大の方が笑顔で返され、その後は当日の試合について談笑されていました。
お邪魔にならないよう少し距離をとりながらも、チームの枠を超えたお2人の関係が眩しく目に映ったのをおぼえています。
トレーニングジムは、コンディショニングをととのえ、競技力を高める場所です。
と同時に、日ごろは接点のない、ちがうチームの方と接する機会にもなり得ます。
お2人が同じ時期、同じ場所でトレーニングに打ち込まれたことが刺激となり、お互いを高め合われたことは想像にかたくありません。
チームメイトとの切磋琢磨も、もちろん欠かせないものです。
同時に、ちがうチームのひとがトレーニングに打ち込んでいるのに触れ、励起される気持ちも動機として大きいと感じています。
トレーニングジムでは、そうした巡り合わせも起こることがあるのです。
P.S.
今回の本は、『のっちはゲームがしたい!の本』(のっちと音楽ナタリー編集部/KADOKAWA)です。書店の平台で見つけ、「なぜゲームの本の表紙がPerfumeののっちさんなんだろう」と不思議に思い、手にとりました。ゲームについては疎(うと)いのですが、のっちさんのゲームへの愛情が感じられる、読後感のよい1冊でした。