スタッフの児玉です。
鳥取/本部と提携施設のもっとも大きな差は、競技における技術指導の有無です。
本部において定期的に開催されているのは、「野球合宿」「陸上・サッカー合宿」ですが、ほかの競技についても不定期で開催されています。
わたしがはじめて鳥取をおとずれたのも、テニス合宿への参加の時でした。
マシンでの身体の変化に驚いたのはもちろんですが、テニスコートでお聴きした代表の小山裕史先生の技術指導で、さらなる衝撃を受けることになりました。
その最たるものは、
- ボールを引きつけ、股関節付近の打点で打つ。
- 右に走り出す際は、左足を1歩目にする。
の2点です。
当時の常識とあまりに異なる内容に正直、混乱したのをおぼえています。
当時のテニススクールにおけるストロークの指導は、打点は前であればあるほどよいという風潮だったのです。
スタートする1歩目も、右に動くなら右足からと言われていました。たしかにテニスを始めたばかりの段階では覚えやすいのですが、それがすべてではありません。
技術指導は繊細なものなので軽々しくは述べられませんが、打点はラケットの加速度がもっとも高まる位置が理にかなっているということです。
また、スタートする1歩目は、2歩目以降のステップにつながるかどうかがポイントだと教わりました。
本部合宿では、トレーニングとともに、こうした技術指導を受けられます。提携施設でトレーニングを始められた方にも、本部合宿への興味を持っていただけたら嬉しいかぎりです。
もちろん、本部合宿の費用は決して廉価ではありません。ベースとなる3泊4日であれば、なおさらです。ですが、その4日間でそれから後の競技人生が変わるのなら、金額以上の価値がみとめられるのではないでしょうか。
鳥取でないと学べない理論があります。
見えない世界があります。
興味がおありの方は、本部のホームページもぜひ、ご覧くださいませ。
P.S.
『武士道シックスティーン』誉田哲也さん(文春文庫)。
一見すると対照的な女子高生の2人が、剣道を通して一緒の時間を過ごしていく物語です。表紙カバーにある担当編集のかたの言葉に惹かれて再購入しました。
研修生になる前、勉強の合間に読んでいた頃の気持ちが思い出されました。