スタッフの児玉です。
呼吸は、求めたい動作で変わります。
筋トレ、ヨーガなどで、動作中の呼吸について取り上げられることがあります。この局面で息を吸って、このタイミングで息を吐くといった具合でしょうか。
ただ、こちらのトレーニングでは、様子がまた異なります。
「呼吸は、どうすればよいでしょうか」
これは、われわれスタッフも時折いただく質問です。思いかえすと、わたしもスタッフになる前、まったく同じ質問を鳥取/本部のコーチにしたことがあります。
コーチからの回答は、「しぜんな呼吸で」というものでした。
これだけだと呼吸に無頓着という印象を受けますが、そうではありません。このあとには続きがあったのです。
「筋トレでは、必要以上に重い重量をあつかうため、知らず呼吸が止まってしまいます。そうした理由から、意図的に呼吸する必要が出てくるのです。そうでなければ、自然な呼吸でかまいません」
つまり、息が乱れることなく、しなやかな動作を連続できるのであれば、過度に呼吸を意識する必要はないということです。
打てば響くような回答に、ストンと胸落ちした記憶があります。
場当たり的な説明でないことからも、鳥取/本部では、はるか以前に検証済みの内容だったのだと強く感じました。
こちらに設置されているマシンでは、「弾むような」と表現される、しなやかでリズミカルな動作が行なえます。1回の動作に呼吸を合わせようとする方が不自然であり、かえってリズムが乱れるのです。
スタッフからの指示がないなら、ごく自然な呼吸だとお考え下さい。そうすることで筋肉はポンプのような役割を果たし、身体全体の血流も高まります。アスリートの方が、「このトレーニングで身体の細胞に酸素が行き渡る」と表現されるのも、こうした理由によるのです。
競技でも、息が上がりやすくなる力んだ動作は避けたいところです。それを、トレーニングで行なうのは矛盾していますね。マシンを実施できる機会がある方はぜひ、へんな呼吸の乱れがないことをお確かめください。
P.S.
『マンガで納得 身につく断捨離』やましたひでこさん監修 ねこまきさんマンガ。(KADOKAWA)。すでに人口に膾炙(かいしゃ)した感のある「断捨離」、やましたさんの選び抜かれた言葉は別格で、これからも読み続けていきたい作家さんです。