#29 距離の問題②

スタッフの児玉です。

 

ひとつの行動が、つぎの流れにつながります。

以前にご体験いただいた小学生男子の方が、ふたたびご来館くださいました。このブログの「#21距離の問題」でご紹介した方です。

兵庫県の豊岡市にお住まいのためW.W.宝塚に通うのがむずかしく、代わりに鳥取/本部での合宿をご提案させていただいたことがありました。

夏休みに、その野球合宿に参加され、あらためてビジターでのご来館でした。当日はシフト休みでお会いできませんでしたが、こちらからのご提案を実行された行動力には敬服の念が尽きません。

 

提携施設でのトレーニングと鳥取/本部での合宿の最大のちがいは、競技における動作指導の有無です。

「初動負荷理論®」は、「トレーニング理論」と「動作理論」の両輪から成り立っています。2つがそろうことで相乗効果が生まれます。トレーニングで獲得した身体の変化をどう動作に活かすか、求める動作のためにどういったトレーニングが必要か、それを学べるのが本部合宿の動作指導です。

歩き方、走り方はもちろん、止まり方、方向転換のしかたもテーマになります。各種の競技に添った指導は多岐にわたり、その内容は時に目の使い方にまで至ります。これらは鳥取でしか学べない領域です。

 

お住まいの地域に提携施設がなく、本部合宿でしかトレーニングができない方もいらっしゃいます。合宿のあとにトレーニングを続けられないなら合宿はムダになるかと言えば、そんなことはありません。

日数は限られても、競技で求めたい動作を知ることができれば、そのあとの意識が変化します。これが思いのほか大きいのです。

また、提携施設のトレーニングだけだと不充分なのかと言えば、もちろんそんなことはありません。マシンの感覚から競技の方向性が見えてきます。

 

マシンは、この理論が形になったもの、具現化されたものです。そこから得られるものは想像以上に大きいのです。

2つが揃うなら言うことはありませんが、それぞれに良さがあります。いま目の前にあるものの価値に気づいていただけたら、悦ばしいかぎりです。

 

P.S.

『日本の家紋 大事典』森本 勇矢さん(日本実業出版社)。

かつて剣道をしていた頃、防具の胴に家紋を入れていた関係で、実家の家紋が「丸に違い鷹の羽(は)」だと知りました。ただ、その意匠が動物、植物、武器、道具類にまで及び、そのデザインがここまで豊富だとは知りませんでした。脱帽です。

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