スタッフの児玉です。
マシンで、理に適った動作が見えてきます。
呼吸を考える場合、肺活量も注目されます。
アスリートの方であれば、競技中に息が上がらないことは、スタミナの面で外せないポイントでしょう。
肺活量の高さは、そのまま競技の優位性と言い換えられます。これは、呼吸器だけのことではなく、身体の状態とも深くかかわってきます。好ましくない姿勢、かたまった筋肉、力まかせの動作は、スタミナを早く消耗する一因になります。
ここで、従来の筋トレで言われる「トレーニング動作は、できるだけ力を込めたまま、ゆっくり行なう」という説明に疑問が生じます。こうした動作をくり返していながら、実際の競技動作で力まずに動けるのだろうかということです。
こう考えてくると、トレーニング動作のなかに、肺活量を高める要素が見えてきます。
こちらのマシンの弾むような動作は、肩甲骨周辺の動きを求めるものです。
これは取りもなおさず、胸や肩の開きやすさ、胸郭の動きを高めることを意味します。この変化が、呼吸の深さにつながります。
鳥取/本部では既に、この検証がなされています。
初動負荷トレーニング®を実践されている一流の野球選手の方が、球団のコーチから「倒れるまで走れ」との注意を受けて戸惑われたというエピソードを、鳥取/本部でお聴きしたことがあります。
ランの後に倒れるようなベースランニングでは、走塁後の守備が乱れます。走った後に息が上がらず、疲労感の少ない走り方のほうが有利なのは言うまでもありません。
これはサボる、サボらないという次元の話ではないのです。
当施設には、ランニングマシン、エアロバイクのような器械はありません。にもかかわらず、陸上競技やトライアスロン、球技のアスリートの方々が、このトレーニングを不可欠だと言って入会いただいています。
トレーニングは練習を補強してくれます。マシンによって、練習で追求しきれない部分へアプローチできるのです。
P.S.
鬼才/古野まほろさんの傑作シリーズ、『終末少女 AXIA girls』『征服少女 AXIS girls』『侵略少女 EXIL girls』(光文社)の3冊を読みました。天使と悪魔の戦いを描くファンタジーに、本格ミステリが合わさった長編です。ふつうなら成立しない組み合わせが、みごとに融合されています。爽爽さんのイラストも美しい作品です。