スタッフの児玉です。
続けていくと、いくつもの体験が結びつきます。
ここ最近、2つの出来事から以前のことを思い出しました。
先日は、W.W.京都スタッフだった頃の会員さまが、ビジターでW.W.宝塚にお越しくださいました。
京大の大学院を修了された男性の方で、本部代表の小山裕史先生に心酔され、鳥取/本部へも幾度となく足を運ばれています。わたしが現場に立った初期からの会員さまで、10年近く経って久しぶりにお会いすることができました。
これも、トレーナーのしごとを続けてきたからこそです。新型コロナウイルス感染拡大の数年を隔ててですから、感慨も一入(ひとしお)でした。
また別の日のこと、ひとりのプロゴルファーの女性が体験トレーニングにお越しくださいました。感覚に秀でた方で、マシンを行なった際の身体の反応、変化を繊細に感じとられていました。その目の輝き、表情の豊かさが印象的でした。
マシンの感覚をほんとうに楽しまれている気持ちが、こちらにも伝わってきました。じぶんが初めてマシンに触れた時のことが、ふと思い出されました。
はじめてトレーニングされた際の「インプレッション/感覚」は、その方の未来を左右します。このインプレッションがどれほど大切か、思いを新たにした気持ちです。
過去と現在は、よく点に例えられます。その点と点とをつなげるためには、続けることが欠かせません。ほかの方との新たな接点も、そこから生まれます。
むかし、剣道を習っていた幼少の頃、稽古が嫌でグズっていたわたしに、父は強要することなく、「今日の稽古をしてから、考えよう」と提案してくれました。
目の前のことに気持ちを向けることで、沈む気持ちを切り替える大切さを教えてもらったのだと、今になってわかります。
しごとでもトレーニングでも、最初のインプレッションの影響は計り知れません。それに加えて、それを維持するための気持ちの持っていき方も大切ですね。
現場に立たせていただいて15年、いろいろなものがつながり始めたのを感じています。ここからまた、新たなつながりが生まれていくことを楽しみにしています。
P.S.
『切手デザイナーの仕事』間部 香代さん(グラフィック社)。
お礼状を書く際、ハガキと切手にはお世話になっています。切手のデザインには目を引かれるものも多く、そのデザイナーの方々のしごとが綴(つづ)られた本書は、多彩な魅力に溢れています。あらためて再読したい1冊です。

