スタッフの児玉です。
ひとのネットワークは、時間をかけて広がります。
12月になり、多くのアスリートの会員さまがシーズンオフに入られました。
ある女子ゴルファーの方は、こうした時期にスポンサードを受けている企業、メーカーへのご挨拶のため、関東をはじめ各地に赴かれています。それもゴルフクラブだけでなく、ウェア、シューズ、身に着けるアイテムに至るまでだそうです。
この1年の支援に対するお礼、今期の分析、来期への展望を確かめられる場と言えるでしょう。1人のアスリートの活動が、どれほどの企業、メーカーの方々に支えられているかが感じられる行為です。
これはサービス業にも通じるものがあります。トレーニングジムもスタッフだけでは成立しません。鳥取/本部からのマシン、トレーニング、運営面でのバックアップはもちろんのこと、アピア3のテナント間での連携や設備点検の業者の方まで、どの関係も欠かせないものです。
そして当然のことながら、会員さまをはじめ、ビジター、ショップ利用のお客さまなくしては始まりません。こうしたネットワークは、数年の時間をかけて築かれてきました。
ひとりの会員さまから、その輪が広がっていくイメージです。これはひとえに、最初に来られた方がトレーニングのよさを感じとり、ジムを気に入ってくださったかどうかに尽きます。それがあって初めて、つぎの方へ広がっていくものではないでしょうか。
次の方との接点も、わずかでもズレていれば、もしかしたらなくなっていたかもしれません。最初の方がなければ次もありません。忘れてはならない事がらです。
先だって、この冬はじめての雪が降りました。そのシーズン初めての雪を見ると、この1年を問いかけられているように感じます。
できたこと、できなかったことがあります。ままならないことも失敗もありました。それでも、トータルでは前へ進んだと感じられる1年でした。
新たな1年も、W.W.宝塚のネットワークがよい形で広がることを願うばかりです。
そのジムでの時間を心待ちにしていただけるなら、これに勝る悦びはありません。
P.S.
『新・餓狼伝 巻ノ六』夢枕 獏さん(双葉社)。
格闘小説の金字塔です。かつて、夢枕獏さんの講演会で、魅力的な作品を書き続ける秘訣を質問したところ、担当にストーリーを話す時の反応を大切にしているとおっしゃっていました。読者を大切にされていることが感じられるエピソードです。

