スタッフの児玉です。
言葉に繊細なひとには、畏敬(いけい)の念をおぼえます。
『俺物語!!』という映画があります。鈴木亮平さん、永野芽郁さん、坂口健太郎さん出演の、高校を舞台にしたコメディタッチの作品です。
脚本は、『逃げるは恥だが役に立つ』で一躍、注目を集められた野木亜紀子さんです。
その後も『アンナチュラル』『MIU404』『ラストマイル』と、心に響く作品を手がけられています。
野木亜紀子さんの魅力は、原作の映像化だと、原作ファンの目線を忘れずに脚本を書かれるところです。切りとられるシーンが卓越しているのも、それゆえでしょう。
マンガが原作の『俺物語!!』でも、エピソードが絞り込まれています。
その中で、言葉のすれ違いと、そこから気持ちが通じあうまでを丁寧に描かれます。
コメディだと油断していたら、完璧に足もとをすくわれました。
言葉のすれ違いで連想したのは、鳥取/本部代表の小山裕史先生のことです。
この場合のすれ違いは、ひとえに私の知識、経験の不足によりますが、その場で理解できなかったことが時間を経て、ようやく意味を理解できたとことがあるのです。
Multi-Dimencionalというマシンがあります。
このマシンは、可動部分のシャフトがカーブしています。登場した際は圧倒されました。シャフトはまっすぐという固定観念を、根底からひっくり返されたからです。
同時に、ふと記憶が巻きもどされる感覚をおぼえました。
さかのぼること数年前、「水泳の平泳ぎのように脚を回旋させるマシンを開発中なんだよ」と何気なくおっしゃっていたことが思い出されたのです。
想像の何倍もすごいマシンが登場し、「ここにつながってくるんだ」と驚いたことを記憶しています。
鳥取/本部には、試作段階のマシン、装置もあります。我々スタッフは、そうした過程も含めて教わっています。
トレーニングの研究の過程も言葉を介して伝えられます。言葉への感性は、おのずと大切になってきます。
言葉に繊細でありたい。そう思って過ごしています。
P.S.
『裏の裏は表じゃない』川添 愛さん(筑摩書房)
言語学を出発点に、そこから広がる多彩なエッセイが集められた1冊です。文中に垣間見られるプロレスラーの台詞、プロレス用語を楽しみながら読み終えました。文章を読むと、その人の内面を形づくっているものが感じられて、興味深いかぎりです。

