#54 ドラマ ②

スタッフの児玉です。

言葉に繊細なひとには、畏敬(いけい)の念をおぼえます。

 

『俺物語!!』という映画があります。鈴木亮平さん、永野芽郁さん、坂口健太郎さん出演の、高校を舞台にしたコメディタッチの作品です。

脚本は、『逃げるは恥だが役に立つ』で一躍、注目を集められた野木亜紀子さんです。

その後も『アンナチュラル』『MIU404』『ラストマイル』と、心に響く作品を手がけられています。

 

野木亜紀子さんの魅力は、原作の映像化だと、原作ファンの目線を忘れずに脚本を書かれるところです。切りとられるシーンが卓越しているのも、それゆえでしょう。

マンガが原作の『俺物語!!』でも、エピソードが絞り込まれています。

その中で、言葉のすれ違いと、そこから気持ちが通じあうまでを丁寧に描かれます。

コメディだと油断していたら、完璧に足もとをすくわれました。

 

言葉のすれ違いで連想したのは、鳥取/本部代表の小山裕史先生のことです。

この場合のすれ違いは、ひとえに私の知識、経験の不足によりますが、その場で理解できなかったことが時間を経て、ようやく意味を理解できたとことがあるのです。

 

Multi-Dimencionalというマシンがあります。

このマシンは、可動部分のシャフトがカーブしています。登場した際は圧倒されました。シャフトはまっすぐという固定観念を、根底からひっくり返されたからです。

同時に、ふと記憶が巻きもどされる感覚をおぼえました。

 

さかのぼること数年前、「水泳の平泳ぎのように脚を回旋させるマシンを開発中なんだよ」と何気なくおっしゃっていたことが思い出されたのです。

想像の何倍もすごいマシンが登場し、「ここにつながってくるんだ」と驚いたことを記憶しています。

 

鳥取/本部には、試作段階のマシン、装置もあります。我々スタッフは、そうした過程も含めて教わっています。

トレーニングの研究の過程も言葉を介して伝えられます。言葉への感性は、おのずと大切になってきます。

言葉に繊細でありたい。そう思って過ごしています。

 

P.S.

『裏の裏は表じゃない』川添 愛さん(筑摩書房)

言語学を出発点に、そこから広がる多彩なエッセイが集められた1冊です。文中に垣間見られるプロレスラーの台詞、プロレス用語を楽しみながら読み終えました。文章を読むと、その人の内面を形づくっているものが感じられて、興味深いかぎりです。

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