スタッフの児玉です。
切なくなるのは、期待の裏がえしです。
先だっての日曜日、中学生会員さまが閉館後にまちがって来館されました。申し訳なく思いつつ、営業が終了したことをお伝えしました。
付き添いのお父さまが「時間、まちがったわ~~」と明るくおっしゃっていた一方で、中学生の彼が、とても切ない表情をされていたのが印象的でした。
W.W.宝塚は、平日が10~21時、土日祝が10~19時の営業です。
水曜日の定休と、建物の点検日である1、3、5月…の第3火曜日が休館です。
よく来られている時間帯は、どなたも問題ありません。いつもと異なる曜日、時間帯で、まちがいが起こります。
冒頭の野球をされている中学生の彼は、まだ入会されて数ヶ月です。日ごろはボーイズリーグの練習のない平日に来館されています。たまたま、その日の練習が早く終わって来館されたため、行き違いが起こったのです。
ただ、ここで気づきました。トレーニングがそれほど好きでないなら、気にせず帰宅されたことでしょう。切ない表情は、トレーニングをしたかったからに他なりません。その意味では、嬉しさも感じました。
気持ちに噓はつけません。
思いかえすとわたし自身、気持ちが向いたものと、そうでないものとでは、取り組み方に雲泥の差がありました。
嫌々やっていた受験勉強は、まったく結果につながりませんでした。強要されて受けた教員採用試験は、合格に掠(かす)りもしませんでした。
いっぽうで、気持ちが向いたものだと、たとえ反対されても続けていたのです。
兄を追って始めた剣道は、徐々に魅力に気づき、稽古に夢中になりました。
大学で出会ったテニスも、ボールを打つ感触の心地よさに引き込まれました。
トレーニングも、本部合宿を重ねるにつれ専門的に修学したくなり、鳥取/本部に個人研修をお願いしました。
好きになったところから、ほんとうの意味で何かが変わり出すのでしょう。
じぶんの気持ちは、行動を堰(せ)き止められた時に見えてきます。
P.S.
『クモの網』船曳 和代さん(LIXIL BOOKLET)
俗にクモの巣と言いますが、あれは獲物を捕獲する網とのことで、このタイトルがつけられています。クモの網という、よく目にするものでありながら、表面的に捉えていたことに気づかされました。興味を惹かれ、常識をひっくり返された秀作です。

