#24 板に乗る競技

スタッフの児玉です。

 

ご来館の少なかった日のこと、サーフィンをされている男性会員さまとお話しする機会がありました。

W.W.宝塚でサーフィンをなさっている方は、まだ限られます。それでもトレーニングの成果として、ボディバランスがよくなった、パドリングという泳ぐ動作が楽になったという感想をいただきます。

その方は、「HipJoint4D-1000」というマシン種目の、足首を動かすバリエーションでふくらはぎの疲労感が減り、姿勢の変化を感じられたそうです。

 

「横乗り」と呼ばれる競技は、サーフィンのほかに、スノーボード、スケボーなどがあります。さらに、板に乗るという点で言えば、スキーにも共通項があります。

こうした競技においては、板に対して的確に力を伝えられるかどうかが競技動作を、その動作の精度を左右します。板を通して水面、雪面、地面にパワーや意思が伝えられなければ、板を押さえること、制御することなどままなりません。

 

単純に体重、筋肉量というよりも、ポジショニングによる違いです。パワーを出すには、それに適したポジションがあるのです。これは、鳥取/本部の競技合宿でも大切にされているポイントです。

ということは、関節の可動域に制限があったり、疲労から柔軟性が失われたりしている状態では、求めたいポジションをとれないということです。だから、トレーニングを活用いただきたいのです。こうした方向性を持ってマシンを活用することで、よりよい身体反応を引き出せます。

全国的にも、神奈川、茨城、千葉、宮崎といった各県の提携施設さまで、サーファーの方々の割合が増えています。

 

関西の場合、そうした施設さまの環境とは異なり、サーフィンができる海が近くにありません。サーフィンの前後でトレーニングするのは正直、むずかしいでしょう。

であれば、海へ向かう前日や、海に出かけた翌日に、練習前の準備、練習後のコンディショニングとして活用いただくのがよいのではないでしょうか。

海に出ない中でも、競技力向上に資するのがトレーニングです。

こちらのトレーニングには、競技動作そのものを洗練させる可能性があります。

波の上だけが、練習ではないのです。  

 

P.S.

『蘭医繚乱 洪庵と泰然』海堂 尊さん(PHP研究所)。海堂 尊さんは『チーム・バチスタの栄光』の著者です。今回は、幕末の蘭方医である適塾/緒方洪庵と佐倉順天堂/佐藤泰然が主人公でした。また、「チーム・バチスタ」の続きも読みたいものです。

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