#30 時間がとれない中で。

スタッフの児玉です。

 

時間は、限られることで密度が高まります。

トレーニングを続けていると、用事が立て込む日、目が回るほど忙しい日も出てきます。それこそ、なんとなくジムに行くのが億劫(おっくう)な日もあります。

これは、だれにでも訪れるものです。

そうした際は、休養、睡眠を優先したり、まったく別のことでリフレッシュされるのもよいでしょう。ただ、そこで気持ちが途切れてジムから足が遠のくのは、もったいないばかりです。

 

であれば、あえて種目、セット数を減らして、みじかい時間でトレーニングされるのも、ひとつの方法です。限られた時間でも変化をつけながら続けることで、トレーニングの間隔が空くのを減らせます。現に、仕事の合間やスポーツの練習後に、20分だけトレーニングをされる会員さまもいらっしゃいます。

 

わたしは子どもの頃、剣道を習っていました。

最初は遊びの方が楽しく、稽古に行くのが嫌で嫌でしかたありませんでした。そんな私でしたが、あるとき何かのスイッチが入ったのか、技術を磨くのが楽しくてしかたなくなった時期があります。

 

この時期、子どもながらに時間に対する意識が変わりました。それまで、時計は稽古の残り時間を見るものでしたのが、これを機に稽古をできる時間をはかるものに変わったのです。

(稽古できるのは残り●分、力を出し切ろう)

と考えている自分がいました。剣道を習っていた10数年で、もっとも技術が伸びたのがこの時期でした。限られた時間を活かすのは、それを好きだという気持ちと、時間を大切にすることではないでしょうか。

 

こちらのマシンでは、「3分で身体の変化が出る」とお伝えしています。とはいえ、さらなる大きな変化を引き出すには、それを続ける日数が求められます。だから、たとえ短くても、与えられた時間を活かすことから始めたいのです。

頻度(ひんど)は、こうした小さな時間の積み重ねからも高められます。

 

P.S.

『リクと暮らせば』大崎 梢さん(双葉社)。

「レンタル番犬」がテーマの短編集、最終話の残り数頁で、すべての話がつながるのが爽快でした。大崎さん作品では、書店を舞台にしたミステリ「成風堂書店シリーズ」を愛読しています。これは、書店員の経験がある大崎さんでなければ書けません。登場人物の杏子さん、多絵ちゃんにまた会える新作を心待ちにしています。

ページトップ