#32 5年の月日。

スタッフの児玉です。

 

物ごとの意味は、後からわかります。

ワールドウィング宝塚は、924日に5周年を迎えました。施設がオープンした2020年は、新型コロナウイルスの感染が拡大した年に当たります。5年前と現在とで、環境が大きく変わった方も多いのではないでしょうか。

わたし自身で言えば、茨城県のW.W.神栖(かみす)さまへの3ヶ月の出向を終え、W.W.新町さまに着任した頃です。その2年後、新町さまを離れてW.W.宝塚へ加入したのが今にいたる経緯です。

 

遥々と時間が経ちました。逆に言えば、5年間という時間でどれほど変われるのか、その可能性もイメージできる気がします。これまでの時間を思うことで、これから先の時間を少しばかり、推し量れるのではないでしょうか。

 

これは、トレーニングにも重なるように感じます。

新たな種目を鳥取/本部で教わる際、すぐには理解できないことが多々あります。

鳥取/本部で考えられたトレーニングは専門性が高く、修得するのに時間がかかります。じぶんの施設に戻って何度もくり返すことで、ようやく修得できる感覚です。

こうした経験を積んでいくと、理解も身体反応も、事前にすべてがわかるものではなく、時間がかかることがわかってきます。こうして、新種目への抵抗感も下がっていくのです。

 

会員さまに新種目をお伝えする時には、このじぶんの感覚を重ねています。

時折、「どれぐらいの期間で身体は変わりますか」と質問される会員さまがいらっしゃいます。それに対しては実例などをお伝えしますが、ご本人に行なっていただくしかない部分も、やはりあります。それまでの身体の変化を確かめながら、新種目への抵抗感を下げていただけるようにお伝えしています。

あとになってから掴めた感覚は、その分、じぶんの中に着実に根づくのではないでしょうか。

 

44年前に始まった鳥取県発祥のトレーニングが現在、宝塚まで届きました。いま、よい風がW.W.宝塚に吹いてきているのを感じます。

これから5年後、どのような光景が待っているでしょうか。期待を胸に抱きつつ、現場に立たせていただきます。

 

P.S.

『あやかしたち』畠中 恵さん(新潮社)。

江戸を舞台にしたファンタジー、「しゃばけ」シリーズの最新刊です。このシリーズの登場人物に接すると、人に対して優しくありたいという気持ちが生まれてきます。

嫌味や陰口、讒言(ざんげん)などをすることが、恥ずかしいと思えてくるのです。

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