スタッフの児玉です。
表現には、そのひとの内面が表れます。
先だって、W.W.宝塚の女性会員さまから、このブログを読んでいることを伝えていただきました。思わず照れてしまいましたが、届いている方がいらっしゃるとわかると、文字通り励みになります。
文章への興味が湧いてきたのは、中学生のころでした。姉の本棚にあった小説を借りて、読ませてもらったのが始まりです。
ヒロイックファンタジー、スペースオペラなどのSFから本の世界が広がりました。高千穂遙さんをはじめ、平井和正さん、菊地秀行さん、夢枕獏さん、ほかにも栗本薫さん、赤川次郎さん、氷室冴子さんといった作家さん達の作品です。社会人になってからは、『面接の達人』の中谷彰宏先生、「断捨離」のやましたひでこさんへも興味が広がりました。
そして、読書と並行して夢中になっていたのがトレーニングです。
最初は剣道、テニスのために、トレーニングに造詣(ぞうけい)のふかい兄から教わりました。当時はまだ情報も限られており、兄が購入した『月間ボディビルディング』を読ませてもらっていたのを覚えています。その中に、競技者としてボディビル・コンテストに出場されていた、鳥取/本部代表である小山裕史先生の文章があったのです。ここで読書とトレーニングが交わりました。
読書とトレーニングに共通するのは、どちらも表現だということです。
表現は発するひとによって変わります。同じ言葉でも重み、説得力に違いが生まれ、同じ動作でも魅力に差が生じます。それが興味深かったのです。
文章のワークショップで、「文章が変わると、話し方もサービスも変わる」とアドバイスを戴いたことがあります。それ以来、文章を書きつづけています。
トレーニングの動作が変わると、競技、日常がどのように変わるのかを知りたくて、マシンに触れています。
読書とトレーニングに魅かれる気持ちは、いまもわたしの中に等分に存在しています。与えられる場がある限り、これからも動作と言葉に関わっていきたいと考えています。
P.S.
『シャーロック・ホームズの冒険』コナン・ドイル(新潮文庫)。
大学時代、「シャーロキアン」と呼ばれる熱心なファンだった友人に勧められ、読み始めた作品です。その彼がもっとも好んだのはトリックそのものではなく、一見クールなホームズが、ワトソンに危険が及んだ際、その身を案じるシーンでした。

