#45 ネットワーク

スタッフの児玉です。

ひとのネットワークは、時間をかけて広がります。

 

12月になり、多くのアスリートの会員さまがシーズンオフに入られました。

ある女子ゴルファーの方は、こうした時期にスポンサードを受けている企業、メーカーへのご挨拶のため、関東をはじめ各地に赴かれています。それもゴルフクラブだけでなく、ウェア、シューズ、身に着けるアイテムに至るまでだそうです。

この1年の支援に対するお礼、今期の分析、来期への展望を確かめられる場と言えるでしょう。1人のアスリートの活動が、どれほどの企業、メーカーの方々に支えられているかが感じられる行為です。

 

これはサービス業にも通じるものがあります。トレーニングジムもスタッフだけでは成立しません。鳥取/本部からのマシン、トレーニング、運営面でのバックアップはもちろんのこと、アピア3のテナント間での連携や設備点検の業者の方まで、どの関係も欠かせないものです。

そして当然のことながら、会員さまをはじめ、ビジター、ショップ利用のお客さまなくしては始まりません。こうしたネットワークは、数年の時間をかけて築かれてきました。

 

ひとりの会員さまから、その輪が広がっていくイメージです。これはひとえに、最初に来られた方がトレーニングのよさを感じとり、ジムを気に入ってくださったかどうかに尽きます。それがあって初めて、つぎの方へ広がっていくものではないでしょうか。

次の方との接点も、わずかでもズレていれば、もしかしたらなくなっていたかもしれません。最初の方がなければ次もありません。忘れてはならない事がらです。

 

先だって、この冬はじめての雪が降りました。そのシーズン初めての雪を見ると、この1年を問いかけられているように感じます。

できたこと、できなかったことがあります。ままならないことも失敗もありました。それでも、トータルでは前へ進んだと感じられる1年でした。

新たな1年も、W.W.宝塚のネットワークがよい形で広がることを願うばかりです。

そのジムでの時間を心待ちにしていただけるなら、これに勝る悦びはありません。

 

P.S.

『新・餓狼伝 巻ノ六』夢枕 獏さん(双葉社)。

格闘小説の金字塔です。かつて、夢枕獏さんの講演会で、魅力的な作品を書き続ける秘訣を質問したところ、担当にストーリーを話す時の反応を大切にしているとおっしゃっていました。読者を大切にされていることが感じられるエピソードです。

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