#72 「風を感じる」

スタッフの児玉です。

よい緊張感は、リラックスとバランスがとれています。

 

映画で、よいセリフに出逢いました。山下 智久さん主演の『正直不動産』です。NHKのコメディドラマが、映画化された作品です。

一通りのエピソードが落着した後のシーンでした。山下 智久さんが、山崎 努さん演じる菓子職人の男性と再会します。

 

ベンチに腰かけ、ゆったりとした会話が2人の間で交わされます。

「おかげ様で、忙しくしています」

と近況を述べる山下さんに、山崎努さんが

「風を感じる時間をつくれよ」

と一言、つぶやくのです。この2人の空気感が、えも言われず良いのです。

 

映画、ドラマでは不思議と、観る人との間でシンクロが起こります。

作品を観るタイミングで、必要な言葉が届けられるのです。

足かけ4ヶ月、参加したワークショップの課題で、夢中で文章を書いていました。目処が立った後の休みの日に12時間以上、眠り続けました。

映画を観る時間の中で、風を感じる余裕を失いかけていたと気づきました。

 

初夏に入り、スポーツをされている高校生会員さまは、大会が続きます。

ゴルファーの女性選手は、地区大会を突破し、全国大会に進まれます。

近畿大会に出場した陸上の女子選手は、惜しくもインターハイ出場を逃されました。

勉強と部活で忙しく、1ヶ月ぶりで来館したバスケ選手もいらっしゃいます。

好成績だったり、満足いく結果でなかったりと状況は様々です。

それでも、それぞれ、上の大会、次の大会へ向けてトレーニングに励まれています。

 

風を感じるには、気持ちの余裕と、立ち止まる時間が欠かせません。

トレーニングジムと、重なる部分があります。ジムは、アスリートが自分を取り戻す空間になります。風を感じる余裕が、日々の練習をさらに引き立てます。

そして、言うまでもなく、風を感じる心地よさは何かに打ち込んでいればこそです。

この夏、アスリートの学生会員さまに、よい風が吹いてくることを願っています。

 

P.S. ①

『ホルモー燦々』万城目 学さん(角川書店)

ホルモーシリーズの完結編です。読後感の爽やかなエピローグでした。

シリーズ作品では、『ホルモー六景』での、凡ちゃんがアルバイト先で奮闘するシーンが最高でした。仕事をがんばっている人は、男性女性を問わず魅力的です。

 

P.S. ②

『非視界戦闘 アイアンレッキ』曽田 正人さん(小学館)

才能ある人を描くことに卓越した漫画家、曽田 正人さんの新作です。今回は、公道を舞台にしてのサーキットである、ラリーのレースがテーマです。これまでの『め組の大吾』『capeta』などの作品の魅力が、結集されているのを感じます。

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