スタッフの児玉です。
時間は、捉え方で価値が変わります。
長距離移動の際、クルマを持っていない私は、高速バスかJRを主に使っています。
鳥取/本部への移動は、「JR/特急スーパーはくと」から始まりました。徐々に、「特急スーパーいなば」と、高速バスも利用するようになりました。
現在の高速バスは、その多くが3列シートで、全席指定です。隣席との距離も広く、大昔の2席が密着して並んでいた頃とは異なります。
JR特急も同じく指定席です。
どちらも、1人の空間であり、非常に快適です。コーヒーと本さえあれば、何時間でも過ごせます。
この日常と離れる時間が、思った以上に大事な時間になっています。
車窓の風景を眺めて、日頃、考えられていなかったことに思考を委ねられるのです。
仕事、プライベート、将来のこと、気になっている人のこと等が思い浮かびます。
答えの出ることばかりでは、ありません。
希望の叶うことばかりでも、ありません。
それでも、日常を離れた中で、思考が整理されます。
解決しなくても、頭の中が整理されるだけで、行き詰まる感覚が和らぎます。出不精の私にとっては、移動の時間が気持ちを新たにする時間になっています。
トレーニングをされる会員さまも、時間の長短はあれ、移動時間があるでしょう。
近隣の方は徒歩や自転車、他にもバイク、クルマ、電車の方など、様々です。
移動の時間を短縮したいのは人情でしょう。ただ、この時間がムダかというと、そうではありません。
移動している間が、トレーニングへの気持ちを高める役割を果たしています。じぶんの中のスイッチを入れる意味でも、決してムダにはなりません。人と接する中で、自宅、職場、学校にない刺激を得られることも大きいでしょう。
小山 裕史先生も、「手前の時間」の大切さを述べられています。エッセイ『夢の途中で』の中です。
余白に見える時間は、じつは、削ってはならない時間なのです。
P.S.①
『黒い陰陽師』夢枕 獏さん(文春文庫)
陰陽師シリーズで欠かせない登場人物/蘆屋道満が主役の連作短編です。小説は、主役だけでは成り立ちません。脇役が魅力的なほど、主役が引き立ちます。ライバルなら尚更です。「生命に限りあればこそ、酒が美味いのじゃ」の一言に痺れました。
P.S.②
『物語の種』有川 ひろさん(講談社文庫)【再読】
与えられた題から紡がれた10の短編です。10作中4本が宝塚歌劇に関する作品です。有川さんは以前に、商業施設「西宮ガーデンズ」のHPにも短編を発表されており、西宮~宝塚に関わりが深いです。新作『Mr.ブルー』の11月発売が楽しみです。
P.S.③
『アルゴリズムの査証』海堂 尊さん(宝島社)
『チーム・バチスタの栄光』から始まるストーリーの続編です。田口医師、高階学長、ジェネラル/速水医師、そして厚労省の白鳥技師が揃って登場します。この作品に出会ってから20年という時間に、思いを馳せながら読み進めました。

