スタッフの児玉です。
一流のひとは、見通す力が違います。
先日、作家の方が主宰(しゅさい)されるワークショップに参加しました。文章執筆に関する内容です。数年ぶりに、東京に足を運びました。
目を通していただいたのは、このブログの原稿です。のっけから、じぶんに足りない部分が浮き彫りになりました。出だしの3行で、30分以上、溢れるほどのアドバイスをいただいたのです。
プロの作家の方は、やはり特別としか言えません。
1つの文章から読みとられる深さが、ケタ違いです。
説明を聴くと、わかります。一言一句、指摘された通りなのです。
でありながら、じぶんで書いている時は見えてこないのです。何度も、何十度も読み返しているのに、目に映っていないことに気づきます。
作家の方への畏敬の念を、あらためて強くしました。
思い出したことがあります。
20年近く前、鳥取/本部のテニスの競技合宿で、同じ感覚をおぼえました。
競技合宿の最たる利点は、代表/小山裕史先生の動作指導です。
動作指導中、小山先生がアスリートの方に、「こうしてごらん」とアドバイスされるシーンがあります。
すると、その一言でアスリートの方の動作、打ち出されるボールが、目に見えて速くなったり、キレが生まれたりするのです。
1度、テニスボールをゆったり試打して見せてくださったことがあります。
まず、グリップの持ち方を何度か調整されました。それから、軽く打たれたボールは、それまで見たこともない回転を帯びていたのです。
決して速いボールではありませんが、揺れるような不思議な回転は、いまも脳裏に灼きついています。
その回転を与えられる原理は、理解を超えるものでした。
文章にも、競技動作にも、特別な領域があります。
続けていって、特別な世界を垣間見たいと感じています。
P.S.
『末弥 純 グイン・サーガ画集』末弥 純(すえみ じゅん)さん(早川書房)
3回連続でイラスト集です。ヒロイックファンタジーの金字塔である『グイン・サーガ』の中で、末弥さんがイラストを担当された期間の作品集です。ファンを掴むには「ありきたり」を超えなくてはならない、そんな仕事の本質が見えてくる1冊です。

