#75 14歳の夏

スタッフの児玉です。

その年齢でしか、できないことがあります。

 

先日、ご来館の少ない時間帯に、中学2年の男の子と話す機会がありました。

彼は野球をしています。夏休みの試合の話から、話題は彼の進路先に移りました。

兵庫県下の高校ではなく、他府県の強豪校への進学を志望しているとのことでした。

聴いていると、思った以上に各県の強豪校の様子を把握しています。

 

寮に入ることも、既にイメージにあるようでした。いろんな角度から考えていることに、すなおに感心しました。早ければ中学2年から3年の春までに、ある程度の進路が決まってくるそうです。

先が見通せない不安はあっても、前途が広がっている様子が楽しみになりました。また、中学の間はジムに通うとも行ってもらえたので、この言葉を嬉しく聴きました。

 

わたしは、高校進学について、深く考えていませんでした。

同級生の大半は、地元の公立高校への進学だったのです。例に漏れず、わたしも京都府北部の東舞鶴高校へ進学を志望しました。

それで迷わず受験勉強をしていたかと言うと、そうではありません。当時は、剣道がかつてないほど楽しくて、稽古に夢中になっていました。

 

部活を中心に、もともとの道場である「舞鶴剣道教室」と、特錬の「鈴心館道場」に通いました。それでも飽き足らず、西舞鶴の道場にも出稽古をお願いしました。

稽古がない日曜も、自宅前や庭で素振りをくり返しました。なぜ、あれほどに夢中になれたのか、自分でもわからないほどです。

 

ほんとうは、受験勉強に本腰を入れないといけなかったのかもしれません。それでも、父は熱意を認めてくれ、母も食事など身の回りを支えてくれました。いまになって思い返すと、感謝の想いに堪えません。

 

14歳の自分は、まちがいなく未熟でした。未熟ながら、熱意だけは本物でした。

夢中になれることにも、タイミングがあります。夏が来るたび、14歳の夏を超えるのを目標にしています。彼との会話で、14歳の頃を思い出しました。

夏が、到来しました。

この夏も、学生会員さまをサポートできるよう、思いを新たにしています。

 

P.S.

『おうさまのこどもたち』三浦 太郎さん(偕成社)

絵本は、絵やストーリーを純粋に楽しめばよいものです。それでいて、大人向けの本以上に心に響く時があります。この作品も、どの世界で自分を活かすか、人の上に立つべき人はどうありたいか、そんなことにまで想像が広がる魅力に溢れています。

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